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クレドとは?ミッションやビジョンとの違いを解説

「クレド」は、企業の活動方針を明確に表したものとして、企業をより成長させるための手段として注目されています。しかし、ミッション・ビジョンや企業理念・経営理念とクレドの違いはどれほど理解しているでしょうか?今回はクレドと似ている考え方の違いについてご紹介します。

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クレドとは?

クレドとは、ラテン語で「我は信じる」「信条」といった意味があります。アメリカの大企業ジョンソンエンドジョンソンが発表し、全世界に広まった考えです。

クレドは従業員の行動について具体的に決めた内容であり、業務において困った際に参考にします。近年、日本国内でも活用され、社内の全従業員を対象としたクレドが共有されます。クレドを社員一人一人に浸透させることで、主体的に行動ができる社員を育成したり、モチベーションアップにも繋がるなど、多くのメリットがあります。また、クレドによって、一つの組織に属している責任感が芽生え、コンプライアンス遵守にも繋がるでしょう。

ミッション・ビジョン・バリューとの違い

クレドと似ている概念として「ミッション・ビジョン・バリュー」があります。ミッションは、企業が活動を行っていく上で、従業員が果たすべき社会的使命。ビジョンは、企業の進むべき方向性を言語化したもの。ミッションやビジョンは、抽象的な表現になってしまう傾向がありますが、クレドは具体的な行動について表現しているという点が異なります。
一方、バリューは企業が社会に対してどのような価値を提供できるかを示したものであり、行動指針でもあるため、クレドと似ています。

企業理念・経営理念との違い

さらに、クレドと似ている概念として「企業理念・経営理念」があります。企業理念・経営理念は、企業や組織が何のために存在しているのかを明記したものであり、従業員の具体的な行動について明記しているクレドとは全く異なります。ミッション・ビジョンと同じく、企業理念・経営理念も抽象的な言葉で表現されることが多いのが特徴です。クレドによって、企業理念・経営理念をさらに具体化し、わかりやすいように従業員にクレドカードなどを作成することもあります。また、クレドは社会の変化などを踏まえて、クレドの内容について見直し、日々進化させることができます。

まとめ

クレドは、従業員の行動を具体的に示すだけでなく、社会の変化に合わせた更新をしていく必要性がある考え方です。クレドを作成するだけでなく、従業員に浸透しているのかまで議論し、活用されるクレドを目指しましょう。