マーケティング

「キャッシュカウ」って?キャッシュカウを利用してブランドの価値を高めよう

「キャッシュカウ」はビジネスの場でよく耳にするワードですが、あなたはその意味を理解できているでしょうか?
今回の記事では、キャッシュカウについて解説します。基本的な理解を深めることによって、ビジネスに役立てましょう。

Contents

キャッシュカウってなに?

「キャッシュカウ(cash cow)」とは、そのまま直訳すると「現金を生む牛」です。
日本語では一般的には「金のなる木」と呼ばれることが多いです。

ビジネス用語として使われるキャッシュカウの場合は「安定した利益を上げることができる事業やブランド」のことを指しています。
アメリカのボストン・コンサルティング・グループによって提唱された「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」という分析方法の中で用いられました。

 

PPMとキャッシュカウ

「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」は、企業の展開する複数の製品・事業の組み合わせと位置づけを分析し、資源配分を最適化するフレームワークです。

横軸に相対的市場シェア、縦軸に市場成長性を数値で表し、4象限切り分けて分類します。各象限ごとに、それぞれ以下のように分類されています。

①問題児(question mark):育成すべき事業
②花形(star):維持・継続する事業
③金のなる木(cash cow):収益を回収する事業
④負け犬(dog):撤退すべき事業

その中のキャッシュカウは、市場成長率が低く、市場シェアが高い状態を指します。キャッシュカウで回収した収益を問題児に回すことによって、育成を促し新たなスター(花形)を作ることを目指します。

このようにキャッシュカウに当てはまる事業の安定性を活用し、他事業全体の資金配分し成長を目指します。

 

キャッシュカウの気を付けるべきこと

費用対効果が最も大きいポジションであるキャッシュカウに頼ってしまいがちですが、気を付ける必要もあります。キャッシュカウは、市場全体の成長率が低いことから、市場全体が衰退する恐れがあります。定期的にPPMを行い、客観的に事業全体を見直し必要があります。また、キャッシュカウが健在なうちに、スターやキャッシュ・カウを確立するために他事業の育成に注力する必要があります。

 

まとめ

キャッシュカウは、「金のなる木」として安定した利益を上げることができる事業やブランドのことを指します。しかし、キャッシュカウであっても、そのままの状態を維持するのは難しいと言われています。そのため、継続的な見直しを忘れずに、キャッシュカウを成長させていくことが必要です。