ブランディング

ブランドは誰のもの?ブランドの価値観が変化する背景

「ブランドは、誰のもの?」と聞かれて、どのように答えるでしょうか。

「ブランドは企業のもの」と考える方も多いかもしれませんが、ブランドに対する価値観は変化してきています。
今回はブランドは一体誰のものなのか、またブランドに対する考え方の変化を見ていきましょう。

Contents

ブランドは誰のもの?価値観が変化する背景

「ブランドは誰のものか?」このような問いがあったら、一昔前は「企業のものだ」と答える人も多かったといいます。では、なぜブランドに対する価値観が変化してきているのでしょうか。それは、社会の情報の流れが関係しています。

インターネットの普及による変化

インターネットの普及によって、顧客と企業の関係が変わったのです。
普及する前の顧客は、情報を受動的に受け取ることしかできず、企業の情報を一方的に聞き入れることしかできませんでした。しかし、インターネットが普及したことで、顧客は情報を受けとるだけでなく、発信することもできるようになったのです。

そして、TwitterやFacebook、様々なSNSによって、企業や商品に対する口コミが、あらゆる人によって発信されるようになり、膨大な口コミが消費者の購買に影響を与えるようになりました。

そのため、企業が良いブランドと一方的に思っていても、顧客には届いていない可能性も出てきてしまうという訳なのです。

ブランドは誰のもの?顧客、従業員とつくる

企業と顧客の関係が、インターネットの普及によって大きく変容したことで、ブランドの価値観が変わりました。ブランドは、果たして誰のものなのか。ブランドに関係性がある人々について見ていきます。

ブランドは顧客のもの

前述した通り、顧客のブランドに対する影響はとても大きくなっています。そのため、ブランドは顧客の心にあるものとして認識することが重要だと考えられています。

企業の一方的なブランドの価値観の押し付けではなく、商品や広告など、あらゆる点での双方向的なコミュニケーションの積み重ねによって、顧客と一緒にブランドをつくり上げるイメージです。
そのため、ブランディングによるロゴやデザインの変更の際も、企業が安易に変更することは避けるべきなのです。

ブランドは従業員と創るもの

そして、もうひとつ忘れてはならないのがブランドを支えてくれる従業員の存在です。もし、多数いる従業員の中で、一人でもブランドに相応しくない行動をとってしまう人がいたら、ブランドのイメージは下がってしまいます。

そのため、従業員全員に、ブランドの価値観、想いを共有することによって、より良いブランドを積み重ねていくことができるでしょう。

まとめ

ブランドに対する価値観の変化が、インターネットの普及によって加速していることがわかりました。ブランドは顧客の心にあるものとして捉えることが、企業の今後の成長に欠かせないでしょう。