他社事例

事例①Apple、Airbnbから学ぶストーリーテリングとブランド構築

人間はストーリーに強い共感を覚えます。

ストーリーは世界を理解するために使われ、他者と関わりを持つために使われ、そして生きる意味を見つけるために使われています。

例えば、騒がしいパーティの時に、誰かが素晴らしいストーリー性のあるの話を始めたら、騒がしさは消え、人々は話を聞き始めるでしょう。その力こそがストーリーの力です。私たちは素晴らしいストーリーに強い共感を覚えるのです。

また、素晴らしいストーリーを伝えられるブランドがすでに私たちの周りに存在し、影響を与え続けています。

この記事では、Apple、そしてAirbnbという、2つの企業を参考にし。ストーリーテリングとブランド構築の例を取り扱い、何を学べるかについて紹介するとともに、最適な活用方法についてまとめます。

※この記事は、https://medium.com/lucidpress/how-airbnb-and-apple-use-storytelling-marketing-to-build-their-brands-69392b8a659cを引用・翻訳した物です。

Contents

アップルとスティーブ・ジョブズ

Appleはこの記事を作るにあたって必要不可欠な存在でした。常に世界に刺激的なソリューションを提供し続け、大きな影響を与えているからです。そして、スティーブ・ジョブズの人生と成し遂げた仕事は、大きな影響を与えました。

完璧なプレゼンテーションとブランディング

スティーブ・ジョブズによる2007年の最初のiPhoneの紹介は伝説になっています。私は、今でも、その見事なストーリーテリングを見ると鳥肌が立ちます。

まず、スティーブ・ジョブズは、スピーチの最初に、自分がこれからプレゼンテーションすることに対して、気にしてもらう必要があるということを聴衆に伝えました。

ジョブズは、興味をそそる展開を完璧に構築してプレゼンテーションを開始しました。聴衆は「タッチできるiPod?」「電話?」「インターネット通信?」「彼は何をしているの?」と多くに疑問を抱きます。皆が徐々に内容を理解し始めたとしても、彼は世界をガラリと変えるニュータイプの携帯電話に関して、焦らしながらプレゼンテーションを進めました。

実はジョブズは、視聴者がiPhoneを見る前からiPhoneブランドを構築していました。そのストーリーは、Appleがすでに構築していた企業ブランドと完全に一致したのです。 AppleはiPhoneが今までにない特別な存在になることを知っていたからこそ、iPhoneの最高のストーリーを伝えられるかどうかはジョブズにかかっていたのです。

現在もAppleはジョブズのストーリーテリング・マーケティングの伝統を引き継いでいます。顧客が製品を正しく使用し愛され続けているストーリーを、新たな顧客に伝えるという素晴らしい仕事をしています。

顧客体験とストーリーから醸成するブランド

また、Appleの製品とストーリーはブレない一貫性を持っています。製品がいかに顧客体験に役立つかを示し、顧客が体験したストーリーをより強固にしていきます。

その一例として、人々がApple製品で作成したアートを紹介できる「Start Something New」があります。このサービスを使用して、Appleは顧客にブランドのストーリーを伝える場を提供しています。これは、最も本格的で魅力的なストーリーテリングを生み出すことができる手法です。

このサイトにはいくつかの特長的なUX要素があります。

AppleのiPhone 6S向けApple’s TV spotsでもこのルールに従っていました。iPhoneの無料のクローズアップショットや、それがどれだけ綺麗に撮れるかという機能の説明ではなく、iPhoneが親しみやすく、現実よりもクールに利用している人々を通して紹介しています。

Appleから学ぶこと

  • スピーチでは最初に聴衆を惹きつけ、次に製品について紹介する
  • スピーチに強く興味をそそる内容を組み込む
  • 製品を正しく使用し愛され続けているストーリーを新たな顧客に伝える

まとめ

Appleの革新的なブランドは、決して商品機能だけでなく、商品と強固に紐づいているストーリーテリングに秘密がありました。

もちろんそれだけではなく、誰もが記憶する強烈な開封体験や、CMで時代を切り取った音楽の使用など、様々なブランド体験の連続が現在のAppleのブランドを築いています。

次の記事では、Airbnbについてピックアップします。

是非ご覧ください。