「キャズム」は、「越えるべき障害」とも言われていますが、商品が新しく世に出る際などに発生する問題のことを指します。キャズムの基本的な内容については、前回の記事「キャズムとは?キャズムが生まれる原因を知り、戦略を立てよう 」でご紹介しましたが、今回はキャズムを越えるために必要な戦略についてご紹介します。
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キャズムのポイント
新商品が世の中に出た時、キャズムという深い溝を、越えていかなければ市場を獲得することができないと言われています。そんなキャズム、深い溝があるのはアーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間です。その溝をどのように越えていく必要があるのかを理解しましょう。
アーリーアダプターは、新しさを求めてリスクも取る先進的な人々のことを指します。一方で、アーリーマジョリティーは安心感を求めるため、購入するための根拠が無ければ購入には至りません。そうした両者の違いを押さえ、キャズムが生まれる原因を把握しましょう。そして、現実主義であるアーリーマジョリティーの心を動かすためにはどのような戦略が必要なのかを考えましょう。
キャズムを越えるための戦略
キャズムを越えるための戦略としては、先ほど述べたように、アーリーマジョリティーにアプローチする方法を考えることが有効です。
しかし、アーリーマジョリティーは安心感を求め、リスクを伴っている状態では新商品の購入には至りません。そのため、新商品を購入した際にリスクを最小限に押さえ、それらを信頼できる数字で証明します。さらに、実績がよくわかるように、目立つところに実績を強調させ、アーリーマジョリティーが安心できるようなアプローチをしましょう。
また、商品に目を向けるのではなく、市場を狭く定義し、キャズムを乗り越えるという考え方もあります。その狭い市場の中で確実なシェアを取ることで、いつの間にかキャズムを越えることができるのです。
キャズムを越えたら?
キャズムを越え後はどのようなことが起きるのでしょうか?キャズムを越え、アーリーマジョリティーが商品を購入し始めてからは、「トルネード」という現象が起きると言われています。アーリーマジョリティからの信頼を得た後、一気に購入に至る人が増える現象が起きるということです。
まとめ
キャズムを越えるためには、まずアーリーアダプターとアーリーマジョリティの特徴を押さえましょう。そして、アーリーアダプターの心を動かすためにはどのような戦略が必要であるかを考え、安心できるようなアプローチをしていくことが有効です。