よく経営にビジョンが大事と言われます。
しかし実際には、ビジョンというものが曖昧で何かわからなかったり、どのように活用すれば良いかわからないケースが多いかと思います。
ここでは、そんなビジョンについて解説したいと思います。
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ビジョンとは?
ビジョンとは直訳すると、
「将来のあるべき姿を描いたもの」です。
つまり、経営の未来を示す写鏡そのものです。
ビジョンをしっかりと指し示すことによって、この企業が存在する理由を周りに意思表示する意味があります。
ビジョンには、大きく分けると「インターナル(社内)」と「エクスターナル(社外)」に分けて効果を発揮します。
「インターナル」は、「企業が未来に向かって存在する理由」を指します。
社内に関係する全ての人をワクワクさせ、あるべき未来へと導けるように像を指し示します。
そのことにより、社内全員が主体的に働く理由を持つことができます。
「エクスターナル」は顧客やステークホルダー、社会に対して、「企業が社会に対してどのような未来を為すか」を指します。
経営活動を通して、利益を上げるだけでなく「どういう未来に連れて導くか」という意思表示です。
このビジョンに共感することによって、あらゆる相互関係が生まれます。
ビジョンとミッションの違い
よくビジョンを設定する際に、ミッションと間違えるケースがあります。
どちらも重要ではあるが定義が曖昧なため、誤解しやすいことが多いです。
reiroでは、ビジョンとミッションの違いを、以下のように定義づけしています。
①ビジョンは未来への指標。ミッションは今なすべき使命。
前述の通り、ビジョンは未来志向です。
何のために企業が存在して、どのような未来を描くかという、先の時間軸を体現しています。
一方で、ミッションは企業に与えられた使命です。
達成すべき理由を明記することによって、その使命を全力で果たすことを誓う、現在の時間軸を示しています。
②ビジョンは旗印。ミッションは舵。
何かに例える場合、reiroでは船に例えます。
ビジョンは旗印です。
この船が何のために存在し、何を為すかということを内外部に掲げています。
一方のミッションは舵です。
どのような使命を掲げ、どこに進むかということを掲げています。
どちらも推進力を生むもののため捉えづらく、取り違うケースが多いのですが、役割の違いで違いを感じられるかと思います。
ビジョンとブランディングの関係性は?
ブランディングにおいて、reiroではビジョンが一番重要と位置付けています。
一体なぜブランディングとビジョンが関係があり、一番重要なのでしょうか?
①ビジョンがブランディングの道を示す。
ビジョンは未来への道を示します。
言い換えると未来永劫変わることのない、唯一の手がかりです。
逆にいうとビジョンから逸脱することは、経営そのものの道が外れているということです。
ビジョンはあらゆるブランド戦略を取る際に、変わることのない唯一の指標となります。
②ブランディングにとって、ブレが一番の強敵。
顧客にブランドの器を作り、ブランディングという作業で水を注いでいくのですが、ブレが生じることによって水が濁ってしまします。
ここでビジョンという不変の軸が手がかりとなります。
ビジョンからブレずにあらゆる活動を行うことによって、誤った水を注ぐ心配がなくなります。
まとめ
ビジョンは企業が内外に指し示す未来像であり、企業が存在する価値そのものです。
是非、効果的なビジョンを策定し、経営活動やブランディングに生かしていただければ幸いです。