「カニバリゼーション」とはどういった現象であるか、正しく説明することはできますか?カニバリゼーションによって、共食い状態に陥いってしまうと、様々な問題が発生します。今回の記事では、カニバリゼーションがなぜ起きてしまうのか、その原因を探ります。
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カニバリゼーションとは?
カニバリゼーション(cannibalization)とは、本来の「人食い・共食い」という意味から展示て、自社の商品同士が共食いをしていることを指す言葉としてビジネス上では使われています。
自社の中のブランド同士が競合になってしまい、お互いにお互いの顧客を奪い合う現象です。似たような商品やサービスが存在することで、同じ市場におけるシェアの奪い合いということになってしまっては、企業としては打撃が大きいはずです。
カニバリゼーションの原因
では、なぜカニバリゼーションが起きてしまうのでしょうか?
カニバリゼーションが起きてしまう原因としては、商品の価格設定や機能などが似てしまい、同じターゲットに向けた商品になってしまうことで、カニバリゼーションが起きてしまいます。
マーケティングには「ドミナント戦略」という、ある地域に集中的に出店し、シェアを獲得する戦略があります。しかし、この戦略も自社内での競争がが激化し、カニバリゼーションの原因になってしまう恐れがあります。
カニバリゼーションは、同じターゲットを奪い合うことで生じるのです。
カニバリゼーションによる問題
カニバリゼーションによる問題は、まず自社内での競争に資源を使ってしまうため、他社との競争に十分な資源を回すことが難しくなることです。そうなることで、自社内でのブランドのポジショニングを調整するなど、社内の課題を解決しなければならず、消費者が望んでいるニーズに応えることができなくなってしまいます。
また、自社内でカニバリゼーションが生じた時に、消費者のニーズに合わせた競合他社が現われた場合、そのシェアを大きく離される恐れもあります。
まとめ
カニバリゼーションは、自社内で同じターゲットに向けた商品開発を行うことによって生じる共食いです。カニバリゼーションが生じないように、自社内での意思疎通を行い、カニバリゼーションが生じる危険性は無いか、まずは自社の商品、ブランドのターゲットを見直してみてはいかがでしょうか。