ブランディングはあらゆるタッチポイントに対してマネジメントする必要があります。その中にはCSRも含まれ、大きなウェイトを占めます。では、どのようにブランディングとCSRを結びつけていけばいいのでしょうか?ここでは、CSRとブランディングの関係性についてご紹介します。
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ブランディングの前に、そもそもCSRとは?
まずはCSRとは何でしょうか?CSRは企業の社会的責任(corporate social responsibility)の略称です。つまり法人が社会に存在するにあたって、社会に対してなすべき事を指します。自社資源やノウハウを持って、社会に貢献する活動を指すことが多いです。
CSRは顧客に価値を与えて利益を追求するだけではなく、社会全体をより良くすることを求められ、各ステークホルダーに対して提供し続ける必要があります。
ブランディングとCSRの関係性
では、なぜCSR活動とブランディングが関係するのでしょうか?
まず、CSRは各ステークホルダーに対して共感を求める側面が強いため、ステークホルダーにCSRを通してブランドイメージを持ってもらう必要があるためと考えます。
また、社会的責任の捉え方は企業によってそれぞれ違うため、それぞれのブランドイメージを通して行うことが求められるという見方もできます。
自社のブランド戦略と紐づいたCSR活動を行うことによって、各ステークホルダーに対しても企業に対しての強いブランドイメージを形成することができるのです。
CSRブランディングの進め方
CSRとブランディングの親和性を高めて進行するためには、まず企業の持ちうる資源を再確認することです。言い換えると企業が持ちうる知覚イメージから来る「らしさ」です。
ブランドの知覚イメージから来る、自社にしかできないCSR活動を行うことによって、自ずとCSRブランディングが実践できるのです。逆に言うと、企業が持ち得ないブランドイメージや経営資源を使ったCSRを行うことによって、ステークホルダーの持つブランドを毀損してしまうことになります。
また、ビジョン起点でCSR活動を行うことも有効です。企業が掲げる旗印に沿った社会的責任を満たすことによって、その企業が持ちうる本質をステークホルダーに提供することができます。正しいブランドコンセプトはビジョンを反映させているため、自ずとブランドイメージも向上します。
まとめ
ブランディングは商品やPRの印象が強いですが、企業ブランディングという観点において、CSRは大きなウェイトを占めます。効果的にCSRを行い、各ステークホルダーに対して良いブランドイメージを形成しましょう。