ブランディング

ブランドとは?「ブランディング」を始める前に、必ず知っておくこと

みなさん、「ブランド」って何かわかりますか? 意味や概念について説明することはできますか?

「ブランド」は普段耳にする言葉ですが、実際説明するのは難しいと思います。

例えば、
「ルイ・ヴィトンやエルメスのこと?」
「ロゴマークのこと?」

などなど、このような回答を想像される方もいらっしゃるかもしれません。
それらは決して意味として誤りではありませんが、ブランドを形成するほんの一部に過ぎません。

そこで、ここでは「ブランド」について、簡単に説明します。

Contents

ブランドは、とても曖昧な領域

ブランドの概念は曖昧で、とても解像度の低い言葉です。
ブランドの研究者の中でも意見が一致しない領域で、あらゆるところでいろんな解釈を目にします。
それは、ブランドが目に見えるものではないというのが大きいかも知れません。
また、数値化が難しいというのも、原因の一つと言えます。

そのため、ブランドという言葉の指す意味が広く、各々の解釈のずれによってよく混乱を招きます。

また、ブランドを取り扱う際にも曖昧なままが理解していることが多く、

クリエイティブを整えること=ブランディング

と勘違いしているケースもよく見られます。
このように、ブランドは意味も取り扱いも曖昧でな領域と言えます。

ブランドの起源

では、実際「ブランド」とは何でしょうか?

ブランドの語源は、

家畜に所有物であることを示すために焼印をつける”brander”

という言葉から派生したと言われています。
このまま解釈すると、ブランドは「目印」という意味になります。

しかし、区別するという意味では正しいですが、ブランドを意味する言葉の幅はより大きくなっています。 みなさんもブランドロゴを見る時、見た目の色や形などだけではなく、拡張された情報を想起しませんか?

「ああ、この商品美味しそうだな」
「このロゴがついているから安心だ」

など、区別以上の価値を想像すると思います。

ブランドは、「目印」以上の意味が込められていることがわかります。

ブランドは、人それぞれの心に浮かぶイメージ

ブランドの意味を一言で言うと、

人それぞれの心に浮かぶイメージ」

です。

コカコーラを見ると、「赤い」「炭酸」「若者が飲む」といったイメージが浮かびますが
それだけでなく

「高校生の頃に飲んだな」
「なんか言葉にできないけどクールだ」

など、人それぞれ違ったイメージが浮かぶこともあります。

その

”一人一人に浮かぶイメージ”

こそがブランドです。
ですので、厳密に言うと、

「想起するブランドは、人によって異なる」

と言えます。

ブランディングは、”心の器に水を注ぐこと”

よく耳にするブランディングという言葉。 ブランドを行うということになりますが、どういった意味でしょうか?

人それぞれの心に浮かぶイメージ」

であれば、ブランディングは

人それぞれの心に浮かぶイメージをコントロールすること」

となります。
言い換えると、

一人一人違った形の心の器をブランド知識という水で満たしてあげること」

とreiroでは定義しています。
どのような形の器を作ってあげるか。
そして、どのように器に水を注ぐか。しっかりと考える必要があります。

また、誤った情報をインプットすると、 すぐに器の水は濁り、濁った水をもう一度正すことは決して簡単ではありません。 それほど、ブランドは繊細なものです。

さいごに

このように、ブランドとはとても曖昧なもので、ある種、経営と同義とも言えます。 お客様や従業員など、さらに経営者本人もイメージはあるはずです。 つまり、皆大きさは違えど既にブランドは持っているということになります。

それをコントロールすることにより、様々な事業にプラスの印象を与えることが可能です。

一度ご自身のビジネスや、ご自分のブランドについて考えてみてはいかがでしょうか?