ブランディング

スタートアップ必見!プレシード・シード期のブランディングの実施プロセスとは?

前回の記事で、プレシード・シード期におけるブランディングの効果について触れました。しかしながら、どのように着手すれば良いかわからない方も多いのでは無いでしょうか?この記事では、プレシード・シード期における実際のブランディングの実施プロセスについてご紹介します。

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正しいブランディングの実施がスタートアップの事業を底上げする

ブランディングの手段はあまりにも多く、膨大と言えます。言葉の解像度も低いため、あまり重要では無い箇所に費用を費やしてしまうと、プレシード・シード期には致命傷と言えます。前回の記事のように、軸にフォーカスを当て、最低限且つ効果的なブランディングを行うことによって、プレシード・シード期の事業の底上げを図る事ができます。

(D2Cのような表面的なブランディングまで重要なケースも多々あります。その場合は、最初期からビジュアル要素までブランディングすることをおすすめしています。)

プレシード・シード期のスタートアップブランディングの実施プロセス

では、実際の実施プロセスの例をご紹介します。

スタートアップブランディング①ビジョン策定

まずは、企業の旗印となるビジョンを策定します。ミッションと混同されがちですが、スタートアップではいずれも距離が近いため、ビジョンもしくはミッションの片方のみを設定したほうが、使う際に効果的と言えます。

ビジョンについての記事は、こちらをご覧ください。

ビジョンを策定する場合は、ファシリテーターをおいたブレインストーミングによるワークショップが効果的です。CEO1人の場合は、事業を理解しているパートナーを用意し、コアメンバーがいる場合は、コアメンバー全員で事業をする意味について問い質す事で、企業の旗印を策定する事ができます。

スタートアップブランディング②顧客分析

自身の「ビジョン」が定まったところで、「ブランドコンセプト」の設定に移ります。まずは、提供する顧客の分析が重要になります。顧客のインサイトを理解することにより、より豊かなブランドコンセプトを設定する事ができます。

ここでは、デプス・インタビューやペルソナ、カスタマージャーニーマップの作成などを行うことによって、顧客の深層に眠るインサイトを見破ることを目的とします。

スタートアップブランディング③競合分析

自社の意志と顧客のインサイトを理解したところで、競合と同じブランド戦略を取ってしまうと意味がありません。ここでは、競合環境を分析・理解し、いかに効率的にブランド成長が行われるか見定めます。

重要なのは、マクロ視点から捉えることで近視眼的な競合設定をしないことです。特に類似サービスであるが、シェアが全くない企業を競合設定してしまったり、特定のカテゴリだけで競合設定し、実際の顧客の行動と伴わないケースが多く見られます。

PEST分析や5Fなどのマクロからマーケティングを行い、競争環境を見定めることによって、正しい差別化ポイントを見出すことができます。

スタートアップブランディング④ブランドコンセプトの作成

ビジョンで「自社」、インサイトで「顧客」差別化で「競合」の3点を見定めたところで、ブランドコンセプトの作成に移ります。

まずは、3C分析とSWOT分析を行い、自社の「強み」「弱み」「機会」「脅威」を整理します。ここから、全てを最大化できる ブランドコンセプトの作成を目指します。

この4点をプロット化し、ワークショップ形式でコンセプトをブレインストーミングを行います。重要なのは、かっこいい言葉作りに集中してしまい、本質を見失わないようにすることです。「ブランドコンセプト」は「キャッチコピー」では無いため、チームが理解できることを優先とします。皆が理解できる、共感できる「ブランドコンセプト」を目指す事が重要です。

まとめ

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「ビジョン」と「ブランドコンセプト」を明確にすることによって、各事業が表現すべき軸が明確になります。正しく無駄のないブランディングを実施し、自身の事業のブランド価値の育成を早期から行い、強いブランドコンパニーを目指すことをお勧めします。