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営業資料・提案書デザインの制作費用相場|サービス資料・会社紹介スライド・ホワイトペーパーの内訳と依頼先別の料金

営業資料・提案書・サービス紹介スライド・ホワイトペーパーの制作費用を、種類別相場、ページ単価と一式の考え方、費用内訳、依頼先別の料金で解説。テンプレート設計と内製を組み合わせる費用対効果、失敗例と制作会社の選び方まで整理します。

📌 この記事のポイント

  • 営業資料の制作費は会社紹介・サービス紹介スライド(10〜30ページ)で20万〜100万円、マスターテンプレートで15万〜60万円、ホワイトペーパーで20万〜80万円が一般的な目安。ページ単価はデザインのみで1万〜3万円、構成・原稿込みで2万〜5万円
  • 費用は構成・ストーリー設計/ライティング/デザイン/図解・アイコン/写真・イラスト素材/テンプレート化の6要素で決まる。「1ページ〇円」に何が含まれるかを揃えて比較する
  • 依頼先はフリーランス/資料作成代行/デザイン事務所/ブランディング会社/広告代理店。安さ・速さ・独自性・ブランド整合のどれを優先するかで選ぶ
  • マスターテンプレートに投資し、個別の提案書は営業が内製するハイブリッド型は、営業担当の資料作成時間を人件費換算すると1年以内に投資を回収できるケースが多い
  • よくある失敗は「見た目だけ整えて構成が変わらない」「営業現場で編集できないデータで納品される」の2つ。発注前に納品形式と修正範囲を取り決める
営業資料の構成を検討するミーティング

「営業担当ごとに提案書のデザインがバラバラで、会社としての印象が定まらない」「サービス資料が数年前のまま更新されておらず、Webサイトのトーンとも合っていない」「資料のテンプレートを新しいロゴとブランドカラーに合わせたい」。営業企画やマーケティング、経営企画の担当者が制作会社に見積を取ると、1ページ数千円の代行サービスから、テンプレート設計だけで数十万円という提案まで、金額の幅に戸惑うことが少なくありません。

この差は、デザインの上手さだけで生まれるわけではありません。構成やストーリーを誰が考えるのか、原稿を誰が整えるのか、納品後に営業現場が自分で編集できる状態になっているのか、ブランドとの一貫性を誰が担保するのかによって、費用構造そのものが変わります。

本記事では、営業が商談で使うスライド・PDF形式の資料(会社紹介・サービス紹介スライド、提案書テンプレート、マスターテンプレート、ホワイトペーパー、ピッチ資料)の制作費用に絞って解説します。印刷して配布する会社案内・パンフレットの費用は会社案内・パンフレットの制作費用相場、資料を含めた営業組織全体の仕組み化やKPI設計はセールスイネーブルメントとはをご覧ください。

本記事の監修:株式会社レイロ ブランドディレクター/ブランディング・デザイン支援200件以上/CI・VI開発から採用ブランディング、Webサイト・販促ツールまでをブランド設計と一体で手がけるクリエイティブファーム

1. 資料の種類別の費用相場|「ページ単価」と「一式」の2つの考え方

営業資料の見積には、1ページあたりの単価を積み上げる「ページ単価型」と、構成からデザイン、修正までを含めた「一式型」の2つの提示方法があります。以下は一般的な市場の目安で、ページ数、図解の量、原稿の有無によって幅があります。

資料の種類 想定ボリューム ページ単価の目安 一式の目安
会社紹介・サービス紹介スライド 10〜30ページ 1.5万〜4万円 20万〜100万円
個別提案書テンプレート 10〜20ページ分のレイアウト 1万〜3万円 10万〜40万円
マスターテンプレート(PowerPoint・Googleスライド・Keynote) レイアウトパターン10〜20種 ―(一式で見積) 15万〜60万円
ホワイトペーパー・事例資料(PDF) 8〜20ページ 2万〜5万円 20万〜80万円
ピッチ資料(資金調達・提携向け) 15〜25ページ 2万〜6万円 30万〜120万円

ページ単価型は「含まれる工程」を必ず確認する

資料作成代行サービスやフリーランスに多いのがページ単価型です。注意したいのは、1ページ1万円前後の単価は「原稿と構成は依頼側が用意し、デザインのみを行う」前提であることが多い点です。ヒアリングから構成案の作成、原稿の整理まで任せると、1ページあたり2万〜5万円程度に上がります。「安い」と感じた見積は、どこまでを自社で用意する必要があるかを確認してください。

一式型は「修正回数」と「納品形式」で幅が出る

デザイン事務所やブランディング会社に多いのが一式型です。ヒアリング、構成設計、デザイン、修正2〜3回、編集可能なデータでの納品までを含むのが一般的ですが、修正回数の上限、追加ページの単価、納品形式(PowerPointかPDFか)は会社によって異なります。同じ「一式50万円」でも、内容が大きく違うことがあります。

「1資料」か「仕組み」かで考える

もう一つの分かれ目は、1本の資料を作るのか、今後の資料がすべて揃う仕組み(マスターテンプレート)を作るのかです。サービス紹介スライド1本なら数十万円で完成しますが、営業担当が日々作る個別提案書まで整えたいなら、マスターテンプレートへの投資が必要になります。この考え方は第4章で詳しく扱います。

2. 費用の内訳|6つの要素で見積を分解する

営業資料の見積は「一式〇円」「1ページ〇円」と提示されがちですが、実際には次の6要素で構成されています。複数社を比較する際は、各要素が見積に含まれているのか、別途計上なのかを揃えることが出発点です。

要素 主な内容 費用の目安
① 構成・ストーリー設計費 ヒアリング、既存資料・情報の整理、ページ構成案(骨子)の作成 5万〜30万円
② ライティング・原稿整理費 既存原稿のリライト、見出しと要点の整理、新規執筆 1ページ5千〜2万円(一式5万〜30万円)
③ デザイン費 マスター設計(配色・フォント・レイアウト規則)、各ページのデザイン マスター10万〜30万円+1ページ1万〜3万円
④ 図解・インフォグラフィック・アイコン制作費 サービスの仕組み図、比較表、フロー図、アイコンセット 図解1点1万〜5万円、アイコン1点3千〜1万円
⑤ 写真・イラスト素材費 ストックフォトの購入、撮影、オリジナルイラスト ストック1点数千円〜、撮影5万〜30万円、イラスト1点1万〜10万円
⑥ テンプレート化・運用マニュアル費 スライドマスターへの登録、使い方ガイド、禁止例の整理 5万〜20万円

構成・ストーリー設計費は「省くと効果が出ない」部分

営業資料で最も差がつくのは、実はデザインではなく構成です。「会社概要→サービス一覧→実績→料金」という並びをそのまま整えても、顧客の課題から入り、解決策、根拠、次のアクションへと導く流れになっていなければ、商談での使いやすさは変わりません。構成設計費を削って「今の資料をきれいにしてください」と依頼すると、見た目は良くなっても成果につながらない資料になりがちです。

図解は「点数」で費用が増える

サービスの仕組みや導入フロー、競合比較などの図解は、1点ごとに情報整理とデザインの工数がかかります。図解が多い資料ほどページ単価が上がるため、見積時には「図解〇点まで含む」という条件を確認しましょう。アイコンは既製のセットを使えば安く済みますが、ブランドのトーンに合わせたオリジナルセットを作る場合は別途費用がかかります。

写真・イラスト素材は別記事で詳しく

写真やイラストは、ストック素材で済ませるか、撮影・描き下ろしを行うかで費用が大きく変わります。社員や設備の撮影費は企業・コーポレート写真の撮影費用相場、オリジナルイラストの費用はイラスト制作の費用相場で詳しく解説しています。

スライドのレイアウトと図解を設計する作業

3. 依頼先別の料金と特徴

営業資料の依頼先は大きく5種類あります。同じ「営業資料の制作」でも、得意な領域と費用の考え方が異なります。

依頼先 費用の傾向(10〜20ページの資料) 強み 注意点
フリーランス 5万〜30万円 費用が抑えられ、小回りが利く 構成・ライティングまで担えるかは人による。継続依頼の体制が不安定
資料作成代行サービス 1ページ5千〜2万円、一式10万〜50万円 納期が速く、ページ単価が明快。PowerPointでの納品が標準 既製テンプレートに近い仕上がりになりやすく、ブランド固有の設計は薄くなりがち
デザイン事務所 30万〜100万円 図解・レイアウトの質が高く、独自性を出せる 営業ストーリーの設計は依頼側が主導する必要がある場合が多い
ブランディング会社 50万〜200万円 CI/VI・メッセージと一貫したマスター設計、ガイドライン化、他ツールとの統一 費用は高め。単発の1資料だけの依頼には過剰な場合もある
広告代理店 50万〜200万円以上 広告・キャンペーンと連動した展開 資料単体の依頼は中間マージンで割高になりやすい

どの依頼先が向いているか

既存の資料をPowerPointで整えてもらいたい、納期が短いなら、資料作成代行サービスやフリーランスが現実的です。図解の質や見た目の独自性を重視するなら、デザイン事務所が向いています。

ロゴやブランドカラーの刷新に合わせて、営業資料をWebサイトや名刺と同じトーンで統一したい、今後の資料すべてに使えるテンプレートを整えたい場合は、ブランディング会社の領域です。この場合、資料単体の費用は高くなりますが、Webサイトや採用ツールなど他の接点と一貫した設計になるため、ブランド全体の投資として考えると効率が良くなります。制作会社のタイプ別の違いはブランディングは内製か外注かでも整理しています。

4. テンプレート設計に投資して個別資料は内製する|ハイブリッド型の費用対効果

営業資料の発注で最も費用対効果が高いのは、マスターテンプレートと主要資料のみを外注し、個別の提案書は営業担当が内製する「ハイブリッド型」です。3つの進め方を比較します。

進め方 初期費用の目安 継続費用 向いている状況
すべて外注 資料ごとに20万〜100万円 新規・改訂のたびに発生 資料の本数が少なく、更新頻度も低い
すべて内製 ほぼ0円 営業担当の作業時間 デザイン知識のある担当者がいる
ハイブリッド型 テンプレート+主要資料で50万〜150万円 営業担当の作業時間(テンプレートで短縮) 営業担当が複数名いて、提案書を日常的に作る

営業担当の資料作成時間を人件費に換算する

ハイブリッド型の効果は、営業担当が資料作成に費やしている時間を人件費に換算すると見えやすくなります。以下はあくまで考え方を示すための試算例です。

項目 試算の前提 金額
営業担当の人数 10名 ―
1人あたりの資料作成時間 月5時間(レイアウト調整・図の作り直し・過去資料の探索) ―
人件費の換算単価 時給4,000円(給与+諸経費) ―
年間の資料作成コスト 10名×5時間×4,000円×12ヶ月 約240万円
テンプレート導入後 作成時間が半減した場合 約120万円の削減/年

この前提では、テンプレート設計に50万〜80万円を投資しても、1年以内に回収できる計算になります。実際には、提案書の品質のばらつきが減る、新しい営業担当がすぐに資料を作れる、ブランドの印象が商談ごとに揃う、といった金額に表れにくい効果も加わります。

ハイブリッド型で外注する範囲

ハイブリッド型では、次の3点を外注し、残りを内製する分担が一般的です。

  • マスターテンプレート:表紙、目次、セクション扉、本文(1段・2段・図版付き)、比較表、フロー図、実績紹介、料金、問い合わせなど、10〜20種類のレイアウトパターン
  • 会社紹介・サービス紹介スライド:営業担当が共通で使う「母艦」となる資料
  • 図解・アイコンのパーツ集:サービスの仕組み図や導入ステップなど、繰り返し使う図版をコピーして使える状態で納品

テンプレートの使い方やルールを社内に浸透させる考え方は、セールスイネーブルメントとはで営業組織の仕組み化の文脈から解説しています。

テンプレートを使って提案書を作成する営業担当

営業資料を「ブランドの接点」として設計したい方へ

レイロでは、CI/VIやブランドガイドラインの設計と一体で、営業資料のマスターテンプレートやサービス資料の構成づくりをご支援しています。既存資料の棚卸しや、外注と内製の分担の整理など、企画段階からのご相談も承ります。無料相談はこちら

5. 費用が上がる要因・下がる要因

同じ種類の資料でも、以下の条件で見積は大きく変わります。発注前に自社の条件を整理しておくと、各社の見積を揃えて比較しやすくなります。

要因 費用が上がる条件 費用が下がる条件
ページ数 30ページ以上、資料の本数が多い 10〜15ページに絞る、複数資料で共通ページを使い回す
図解の量 1ページごとにオリジナル図解がある 図解は要所に絞り、他は文章+アイコンで構成
アニメーション・動き ページ内アニメーション、動画埋め込み 静止ページのみ(PDF配布が前提)
多言語対応 英語・中国語版を同時制作(翻訳+レイアウト調整) 日本語版のみ、または多言語を想定したレイアウト設計のみ
既存VI・ガイドラインの有無 ロゴ・カラー・フォントが未整備で、資料制作と並行して決める ブランドガイドラインがあり、支給できる
原稿の有無 原稿がなく、ヒアリングから執筆する 原稿と構成案を依頼側が用意する
修正回数 社内の意思決定者が多く、修正が4回以上になる 事前に確認者を絞り、修正2回以内で完結
納品形式 PowerPoint・Googleスライド・Keynoteの複数形式 1形式のみ

多言語対応は「後から」より「最初から」が安い

海外向けの営業資料を後から追加すると、英語は日本語より文字数が増えるため、レイアウトを再調整する費用がかかります。将来的に多言語化の可能性があるなら、最初から文字量の変動に耐えるレイアウトで設計しておくと、追加時の費用を抑えられます。

既存VIの有無が最も費用に影響する

ロゴ、ブランドカラー、指定フォントといった基本要素が整っていない場合、資料制作の前にそれらを決める工程が必要になり、費用と期間が伸びます。反対に、ブランドガイドラインがあれば、制作会社はその範囲内で設計に集中できます。VI整備の費用はCI/VI開発の費用相場を参考にしてください。

多言語の営業資料とブランドカラーの確認

6. ブランドとの一貫性|営業資料は「最も頻繁に顧客に触れる接点」

BtoB企業において、営業資料は顧客がブランドに最も頻繁に、最も長い時間触れる接点です。Webサイトは数分の閲覧で終わることが多い一方、提案書は商談で説明され、社内で回覧され、意思決定の場で何度も開かれます。その資料がWebサイトや名刺と違う色・フォント・トーンで作られていれば、顧客の中でブランドの印象は定まりません。

CI/VIとブランドガイドラインを資料に落とし込む

営業資料のデザインは、ロゴ、カラー、フォント、写真のトーンなど、VI(ビジュアルアイデンティティ)の要素をスライドの形式に翻訳する作業です。VIの基本的な考え方はCI/VIデザインとは、それをルール化したガイドラインの作り方はブランドガイドラインとはで解説しています。

ガイドラインに「営業資料・スライド」の項目があるかどうかは、確認しておきたい点です。印刷物やWeb向けのルールしかないと、スライドで使うフォントサイズの最小値、図解の配色パターン、写真の扱いなどが決まっておらず、制作会社やフリーランスが変わるたびに仕上がりがぶれます。

Webサイトや展示会ツールとの統一

営業資料の刷新は、Webサイトのリニューアルや展示会への出展と同時に行われることが多く、その場合は同じデザインシステムの上で設計すると費用と手戻りを抑えられます。Webと資料で共通のカラーパレットやコンポーネントを使う考え方はデザインシステムとブランディング、展示会で配布・投影する資料との連動は展示会ブランディングを参考にしてください。

BtoB企業のブランド戦略そのものについては、本記事では深入りしません。資料の前段にある「何を、誰に、どう伝えるか」の整理はBtoBブランディングとはをご覧ください。

レイロの類似実績

レイロでは、セキュリティやWebソリューションなどのBtoB技術・IT企業のCI/VI開発、コンセプト開発、Webサイト制作のほか、中小企業・老舗企業のブランディング、採用LPの制作を手がけてきました。こうしたCI/VIとブランドガイドラインの設計経験は、営業資料のマスターテンプレートを「ブランドの一部」として設計する際にそのまま活かせます。ロゴやカラーのルールが未整備の段階からのご相談にも対応しています。

ブランドガイドラインとスライドデザインの整合確認

7. 制作会社の選び方とよくある失敗

失敗1:見た目だけ整えて構成が変わらない

最も多い失敗は、既存資料のページ順や内容をそのままに、デザインだけを刷新するケースです。見た目は良くなったが、商談での使いやすさや受注率が変わらないという結果になります。構成の見直しを含めるか、少なくとも「顧客の課題から始まっているか」「次のアクションが明確か」を制作会社と確認してから着手しましょう。

失敗2:営業現場で編集できないデータで納品される

IllustratorやFigmaで制作され、PDFだけが納品された場合、営業担当は数字や事例の差し替えすらできません。PowerPointで納品されても、スライドマスターを使わずに1ページずつ個別に作られている、有料フォントが使われていて社内のPCでは表示が崩れる、図解が画像化されていて文字を変えられないといったケースは珍しくありません。発注時に「どのツールで、どの程度まで編集できる状態で納品するか」を書面で取り決めてください。

失敗3:図解が「飾り」になっている

図解の点数は多いのに、何を比較しているのか、どの順番で読むのかが伝わらない資料があります。図解は情報整理の結果であり、文章で説明できていない内容を図にしても分かりやすくはなりません。原稿の段階で要点が整理されているかを確認してから、図解の制作に進むのが順序です。

失敗4:テンプレートが半年で崩れる

マスターテンプレートを作っても、使い方のルールが共有されていないと、営業担当がそれぞれ自己流で編集し、半年後には元のバラバラな状態に戻ります。使い方ガイドと「やってはいけない例」の整理、社内の管理者の設置までを制作の範囲に含めておくと、定着しやすくなります。

営業資料のテンプレートを社内で共有するチーム

制作会社を選ぶ4つの観点

観点1:営業のプロセスを聞いてくるか
「誰が、どの商談フェーズで、どう使う資料か」を質問してくる会社は、構成から設計できる可能性が高いです。デザインの好みだけを聞く会社は、見た目の刷新にとどまりがちです。

観点2:BtoBの資料の実績があるか
サービスの仕組みや導入効果を図解した実績があるかを確認しましょう。消費者向けのビジュアル重視の資料とは、求められる整理の仕方が異なります。

観点3:編集可能な状態での納品を前提にしているか
スライドマスターの設計、フォントの選定(標準フォントか、Webフォントか)、図解の編集可否など、運用を見据えた提案があるかを確認してください。

観点4:ブランドの他の接点との整合を考えているか
Webサイトや名刺、採用ツールとの一貫性を踏まえて提案できるかどうかは、ブランディング会社とそれ以外の大きな違いです。

見積で確認する6項目

# 確認項目 確認の意図
1 構成設計・ライティングの有無 デザインのみか、ストーリーから任せられるか
2 図解・アイコンの点数と追加単価 「図解〇点まで含む」の条件と超過時の費用
3 納品形式と編集可能な範囲 PowerPoint/Googleスライド/Keynote、スライドマスターの有無、フォント
4 修正回数の上限と追加費用 何回まで含まれ、超えた場合の単価
5 素材(写真・イラスト)の権利と利用範囲 ストック素材のライセンス、Webや印刷物への転用可否
6 テンプレートの二次利用の扱い 自社で改変・展開してよいか、他の制作会社に渡してよいか

特に6のテンプレートの権利は見落とされがちです。制作会社によっては、納品物の改変に制限を設けている場合があります。契約上の確認点はブランディング業務委託契約のチェックポイントで整理しています。なお、資料と同時にサービスのLPを制作する場合はLPデザインの制作費用相場も参考にしてください。

8. よくある質問

営業資料のデザインは1ページいくらが相場ですか?

デザインのみ(原稿と構成は依頼側が用意)であれば1ページ1万〜3万円、ヒアリングから構成設計・原稿整理まで含めると1ページ2万〜5万円程度が一般的な目安です。図解が多いページや表紙・扉ページは単価が上がることがあります。ページ単価を比較する際は、含まれる工程と修正回数を揃えて確認してください。

PowerPointで編集できる形で納品してもらえますか?

多くの制作会社が対応していますが、発注前に明示して取り決めることが重要です。スライドマスターを使って設計されているか、社内のPCで表示できるフォントが使われているか、図解が画像ではなく編集可能なオブジェクトになっているかで、納品後の使いやすさが大きく変わります。IllustratorやFigmaで制作してPDFのみを納品する会社もあるため、見積段階で納品形式を確認してください。

既存の資料をリニューアルする場合と新規作成では費用は変わりますか?

既存資料があれば原稿や構成の下地があるため、ゼロから作るより構成・ライティング費を抑えられることが一般的です。ただし、ページ順や内容をそのまま整えるだけでは商談での効果は変わりにくいため、構成の見直しを含めるかどうかを判断してから依頼するのがおすすめです。見た目の刷新だけなら10〜20ページで10万〜40万円程度、構成から見直す場合は新規作成に近い費用になります。

マスターテンプレートだけを作ってもらうことはできますか?

可能です。表紙・目次・本文・図解・比較表・実績紹介などのレイアウトパターンを10〜20種類設計し、PowerPointやGoogleスライドのスライドマスターに登録した状態で納品する形が一般的で、費用は15万〜60万円程度が目安です。営業担当が日常的に提案書を作る企業では、テンプレートに投資して個別資料を内製するほうが、資料ごとに外注するより総コストを抑えやすくなります。

営業資料の制作期間はどのくらいかかりますか?

10〜20ページのサービス紹介スライドで、ヒアリングから構成案の作成に1〜2週間、デザインに2〜3週間、修正と納品に1〜2週間、合計1〜2ヶ月程度が目安です。マスターテンプレートを同時に設計する場合や、原稿を新規に執筆する場合、社内の確認者が多い場合はさらに期間がかかります。展示会やサービスリリースなど使用開始日が決まっている場合は、3ヶ月前には着手するのが安心です。

9. まとめ|営業資料の費用は「構成」「納品形式」「仕組み化」で決まる

営業資料・提案書の制作費用は、構成・ストーリー設計、ライティング、デザイン、図解・アイコン、写真・イラスト素材、テンプレート化の6要素の組み合わせで決まります。ページ単価や一式の金額だけで比較すると、含まれる工程や納品後の編集可否を見落としがちです。

判断の要点を整理します。

  • 会社紹介・サービス紹介スライド(10〜30ページ)は一式20万〜100万円、マスターテンプレートは15万〜60万円が目安
  • ページ単価1万〜3万円はデザインのみが多く、構成・原稿込みなら2万〜5万円程度を見込む
  • 営業担当が日常的に提案書を作るなら、テンプレートに投資して個別資料を内製するハイブリッド型が総コストを抑えやすい
  • 編集可能な納品形式と修正回数を発注前に書面で取り決める
  • ブランドガイドラインに「スライド」の項目があれば、制作会社が変わっても仕上がりが揃う

営業資料は、顧客がブランドに最も頻繁に触れる接点です。見た目の刷新にとどめず、構成と運用の仕組みまで含めて設計することで、投資が営業の成果につながります。

レイロでは、CI/VIやブランドガイドラインの設計と一体で、営業資料のマスターテンプレートやサービス資料の構成づくりをご支援しています。既存資料の棚卸し、外注と内製の分担の整理、制作会社へ依頼する際の要件のまとめ方など、企画段階のご相談だけでも、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

ブランドを体現する営業資料で商談に臨むチーム

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