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ブランディングをアジャイルにすることはできるのか?①

あらゆる意思決定にスピードが求められる現代において、アジャイル型の開発が主流となっています。特にインターネットサービスにおいては、ローンチ後の修正も容易なため、いかに早く失敗し、改善できるか、所謂フェイルファストが求められます。

一方、ブランドはどうでしょうか?

蓄積価値と言えるブランドにおいて、アジャイル型の開発はフィットしないように思えますが、現在のプロダクト作成と伴走しながら開発することは求められているのではないかと感じております。

ここでは、海外におけるブランドがアジャイルできるかという事例をピックアップします。

可能な部分と課題が浮き彫りになっているので、是非ご覧いただければ幸いです。

※この記事は、https://medium.com/lucidpress/how-airbnb-and-apple-use-storytelling-marketing-to-build-their-brands-69392b8a659cを引用・翻訳した物です。

ブランドとUXの関係性

まずは、ブランドの現状について確認します。

アジャイルサイクルの開発プロセスにおいて、ブランディングはUXと密接に連携する必要があります。どちらにも優れた製品を構築するために役立つ方法であるからです。

一般的にプロダクトチームでは、アイデア・設計・開発の各チームはUXに焦点を合わせます。

一方、製品のマーケティングチームには、ブランドに焦点を当てます。 

所謂、プロダクトとブランドの担当は、異なる組織で作業する状況が起きているのです。ここで大事なのは、双方は最初から共に力を合わせるべきだと思います。ガントチャート上ででUXの隣にブランディングを配置するべきなのです。

なぜなら、どちらの分野も補完的な設計方法だからです。どちらも異なる方法で優れた製品を開発するという目標に取り組み、途中で補足的な質問をするため、補完的になるのです。

しかし、時間と空間で隔てられているため、彼らが力をあわせる機会が失われているのです。

これは、すでに設計された製品のブランド化に直結する問題です。ブランドと製品を1つのエクスペリエンスとする場合改善しなければいけないのです。

ブランドとマーケティングが持つ思考の違い

強力なUX文化を持つ組織(設計会社、技術会社、スタートアップなど)で働いている場合、ブランド思考(つまり明確さ、一貫性、および「全体像」の思考)から利益を得ることができます。

マーケティング(ブランド、広告代理店、コンサルタント、スタジオなど)に従事している場合は、UXカルチャー、特に人間中心で共感に焦点を当てた考え方からメリットを得られます。

ブランドエージェンシーが、企業やスタートアップがブランドの全体像を把握していないとは決して考えていませんが、彼らの焦点は必ずしもそこだけであるとは限りません。 それぞれのビジネスの本質であり、だからこそ彼らが一緒に働く必要があるのです。彼らがお互いから学ぶことができる場所となるのです。

ブランド思考とUXカルチャーを組み合わせることは、コラボレーションと創造性の宝庫です。