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コーポレートサイト制作費用の相場【2026年版】規模別50〜1,000万円の内訳と制作会社の選び方

コーポレートサイト制作費用の相場を2026年最新版で解説。小規模50万円から大規模1,000万円まで規模別料金、内訳、依頼先別の違い、失敗しない制作会社の選び方をまとめました。

監修:株式会社レイロ ブランディングディレクター

ブランディング・CI/VI・Web制作の支援実績200件以上。BtoB製造業からスタートアップまで、企業のブランド戦略立案からコーポレートサイトの設計・デザイン・実装・運用改善までを一貫して手がける。

📌 この記事のポイント

  • コーポレートサイト制作費用の相場は、小規模(10ページ前後)で50〜150万円、中規模(30ページ前後)で150〜400万円、大規模(50ページ超)で400〜1,000万円が目安。
  • 費用の約4〜5割はディレクションと設計が占める。デザインやコーディングの単価だけを比較しても、見積の妥当性は判断できない。
  • ブランド戦略(コンセプト設計・CI/VI整理・メッセージ開発)を含めると800万円以上になるが、採用・受注への効果は最も大きい。
  • 依頼先はフリーランス/制作会社/ブランディングファーム/広告代理店/大手Web制作会社で相場が2〜5倍変わる。「何を解決したいか」で選ぶ先が決まる
  • 安く見える見積ほど、設計・原稿・撮影・保守が「別途」になっていることが多い。総額でなく「含まれる範囲」で比較するのが鉄則。
コーポレートサイト制作の打ち合わせ風景

「コーポレートサイトをリニューアルしたい。ただ、いくらかかるのか見当がつかない」——これは、私たちが年間を通じて最も多くいただくご相談です。

実際、Web上で調べると「30万円で作れます」という広告もあれば、「1,000万円規模のリニューアル事例」も出てきます。この10倍以上の開きは、何によって生まれているのか。単なる「業者のぼったくり」ではなく、そこには明確な構造があります。

本記事では、コーポレートサイト制作費用の相場を規模別・項目別・依頼先別に分解し、どこにいくらかかるのか、なぜ差がつくのかを実務レベルで解説します。あわせて、予算別に「何が実現できるか」、そして発注前に必ず決めておくべきことまで整理しました。

これから見積を取る方、あるいはすでに複数社の見積を前に迷っている方が、判断の軸を持てる内容を目指しています。


1. コーポレートサイト制作費用の相場:まず結論

最初に結論から示します。コーポレートサイトの制作費用は、ページ数と、どこまで戦略・設計に踏み込むかでおおよそ決まります。

規模別の費用相場

規模 ページ数の目安 費用相場 主な内容 制作期間
小規模 5〜10ページ 50〜150万円 会社概要・事業内容・お問い合わせ等の基本構成。テンプレートまたは簡易オリジナルデザイン 1.5〜3ヶ月
中規模 20〜30ページ 150〜400万円 オリジナルデザイン、CMS構築、事例・製品紹介・採用ページなど。基本的な情報設計を実施 3〜4ヶ月
大規模 50ページ超 400〜1,000万円 多階層の情報設計、製品データベース、多言語対応、IR・採用サイト連携など 4〜8ヶ月
ブランド戦略込み 30〜80ページ 800万円〜 ブランドコンセプト設計・CI/VI整理・メッセージ開発・撮影・コピーライティングを含む全面刷新 6〜12ヶ月

「ページ数」という言い方をしましたが、正確にはページの”種類”の数が費用を決めます。たとえば製品紹介ページが50ページあっても、テンプレートが1種類でCMSから量産できるなら、デザイン・実装コストは1ページ分に近くなります。逆に、10ページしかなくてもすべてがオリジナルレイアウトなら、10ページ分のデザイン・実装費が発生します。

見積を読むときは「合計ページ数」ではなく「ユニークなテンプレート数」に注目してください。これだけで見積の妥当性がかなり判断できるようになります。

相場の幅が生まれる3つの理由

同じ「中規模30ページ」でも150万円と400万円で2.6倍の差が出ます。この差は主に以下の3点から生まれます。

(1)上流工程にどこまで時間をかけるか

事業理解のヒアリング、競合調査、ターゲット設計、サイトマップ設計、ワイヤーフレーム作成——これらの上流工程に何時間かけるかが最大の変数です。150万円の見積では上流に20〜40時間、400万円の見積では100〜200時間かけている、というのが実態に近いイメージです。

(2)コンテンツを誰が作るか

原稿(テキスト)、写真、図版を発注側が用意するのか、制作側が作るのか。ここが曖昧なまま契約すると、後から「原稿は貴社でご用意ください」と言われて社内が炎上する、というのは非常によくある失敗です。ライティングと撮影を含めるだけで、50〜200万円の差が生まれます。

(3)デザインのオリジナリティと作り込み

既成テーマのカスタマイズなのか、ゼロからのオリジナルデザインなのか。アニメーションやインタラクションをどこまで作り込むか。これも大きな変数です。ブランドの世界観をWebで表現しきるには、Webブランディングの視点でデザインの意図を設計する必要があり、その分の工数が乗ります。

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レイロはブランド戦略からサイト設計・デザイン・実装まで一貫支援。200件以上の実績があります。予算感のすり合わせだけのご相談も歓迎です。

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2. 費用の内訳を項目別に分解する

「50万円と500万円で何が違うのか」を理解するには、見積書の項目を一つずつ分解するのが最短です。ここでは一般的な制作会社の見積構成に沿って、各項目の相場を示します。

見積書と資料を確認するビジネスパーソン

項目別の費用相場

項目 費用相場 内容 省略した場合のリスク
ディレクション・進行管理 総額の10〜20% スケジュール管理、要件整理、社内外調整、品質管理 意思決定が遅延し、公開が数ヶ月ずれる
戦略設計・調査 30〜200万円 競合調査、ターゲット設計、コンセプト策定、KPI設計 「きれいだが成果が出ない」サイトになる
情報設計(IA)・ワイヤーフレーム 20〜100万円 サイトマップ、ページ構成、導線設計 回遊されず、問い合わせに繋がらない
UI・UXデザイン 15〜40万円/テンプレート トップページ・下層ページのデザインカンプ制作 競合と差別化できず記憶に残らない
コーディング・実装 5〜20万円/テンプレート HTML/CSS/JS実装、レスポンシブ対応 表示崩れ、スマホ体験の悪化
CMS構築(WordPress等) 30〜150万円 管理画面の設計、カスタム投稿タイプ、権限設定 社内で更新できず、外注費が恒常化する
ライティング・原稿制作 2〜10万円/ページ 取材、構成、執筆、校正 情報が薄く、検索でも評価されない
写真・動画撮影 15〜80万円 社屋・社員・製品の撮影、レタッチ フリー素材頼りで「どこかで見た会社」になる
図版・イラスト制作 1〜10万円/点 事業説明図、インフォグラフィック 複雑な事業内容が伝わらない
多言語対応 1言語あたり50〜200万円 翻訳、多言語CMS設計、言語切替UI 海外からの引き合いを取りこぼす
SEO内部対策 20〜80万円 構造化データ、内部リンク設計、表示速度改善 検索流入が伸びず広告依存になる
サーバー・ドメイン設定 5〜20万円 環境構築、SSL、DNS移行 公開日にサイトが表示されない事故
保守・運用 月1〜15万円 更新代行、セキュリティ、障害対応、改善提案 脆弱性放置、改ざん被害

見落とされがちな「ディレクション費」の正体

見積の中で最も「これは何?」と質問されるのがディレクション費です。総額の10〜20%を占めるため、削減対象にされやすい項目でもあります。

しかしディレクション費は、実質的にはプロジェクトを止めないための保険です。コーポレートサイト制作では、経営層・広報・人事・営業・情報システムなど複数部門の意見が交錯します。「トップメッセージの文言が経営会議で差し戻される」「人事が採用ページの独自要件を後出しする」——こうした事態を捌き、スケジュールを守るのがディレクターの役割です。

ディレクション費をゼロにした案件は、ほぼ例外なく「発注側の担当者が実質ディレクターをやる」ことになります。その担当者の人件費を考えれば、決して安くはありません。

戦略設計費をかけるべきかの判断基準

戦略設計(30〜200万円)は、以下に該当するなら投資する価値があります。

  • 既存サイトからの問い合わせが月5件未満で、原因が特定できていない
  • 会社の事業内容が5年前と変わった、または複数事業に広がった
  • 採用でエントリー数が伸びず、企業イメージが課題になっている
  • M&Aや事業承継でブランドの再定義が必要になった
  • 競合他社と説明が似通っていて、選ばれる理由を言語化できていない

逆に、「既存サイトの成果は出ているが、デザインが古いだけ」なら、戦略設計を薄くしてデザイン刷新に予算を寄せるほうが合理的です。ブランド全体への投資判断についてはブランディング費用の相場で詳しく解説しています。


3. 依頼先別の費用と特徴

同じ要件でも、どこに頼むかで金額は2〜5倍変わります。これは品質の差というより、抱えている固定費と得意領域の差です。

チームでの制作ミーティング

依頼先の比較

依頼先 費用相場 強み 弱み 向くケース
フリーランス 30〜150万円 低コスト、意思疎通が速い、柔軟 対応範囲が限定的、リソース単一、継続性リスク 予算重視、要件が固まっている小規模サイト
制作会社(中小) 150〜500万円 制作実務の総合力、コスパ、担当が近い 戦略・調査は手薄なことも オリジナルデザイン+CMSの標準的なリニューアル
ブランディングファーム 400〜1,500万円 戦略・コンセプトからの一貫設計、言語化力 単純な制作だけだと割高 ブランド刷新、採用強化、事業転換期
広告代理店 300〜1,000万円 広告・PRとの統合、大規模案件の運営力 中間マージン、実制作は外注が多い キャンペーン連動、大規模プロモーション
大手Web制作会社 500〜2,000万円 体制の安定性、大規模開発・多言語に強い 高コスト、意思決定が階層的 上場企業、多言語・多拠点、IRを含む案件

フリーランスに頼むときの現実的な注意点

フリーランスは最もコストを抑えられる選択肢ですが、単価の安さだけで選ぶと後で困ります。特に注意すべきは以下です。

  • 稼働リスク:一人で受けているため、体調不良や他案件の遅延がそのままプロジェクト遅延になります。
  • 対応範囲:デザインは得意でもCMS構築は苦手、といった偏りがあります。事前に得意領域を確認しましょう。
  • 公開後の継続性:数年後に更新を頼もうとしたら連絡が取れない、というのは実際によくあります。ソースコードとデザインデータの納品を契約書に明記しておくことが必須です。

一方で、要件が明確で規模が小さいなら、フリーランスは非常にコストパフォーマンスが高い選択肢です。「戦略は自社で持っている、実装だけ頼みたい」というケースには最適です。

ブランディングファームが高い理由

レイロを含むブランディングファームの見積が制作会社より高くなるのは、「何を作るか」を決めるプロセスに工数をかけているからです。

制作会社の見積は「言われたものを作る」前提で組まれます。だから、発注側が正しい仕様を持っていれば効率的です。しかし実際には、多くの企業が「自社の何を、誰に、どう伝えるべきか」が定まらないままリニューアルを始めます。

ブランディングファームは、経営層へのインタビュー、社員ワークショップ、顧客インタビュー、競合分析を通じて、伝えるべき価値を言語化するところから入ります。この工程がCI/VI設計ブランドガイドラインの整備と接続し、Webサイトだけでなく会社案内・営業資料・採用広報まで一貫させることができます。

つまり、Webサイト単体の費用としては高いが、ブランド全体の資産形成としては効率が良いという構造です。

広告代理店経由のマージン構造

広告代理店に依頼した場合、実制作は下請けの制作会社が担当することが一般的です。この場合、代理店の管理費として20〜40%程度が上乗せされます。

これ自体は悪いことではありません。大規模案件では複数の制作会社・撮影スタジオ・システム会社を束ねる必要があり、その調整コストには価値があります。ただし、単一のコーポレートサイト制作だけであれば、マージンに見合う付加価値があるかを確認したほうがよいでしょう。


4. 費用が高くなる/安くなる要因

見積金額を左右する具体的な要因を整理します。予算を調整したいとき、どこを動かせば効くのかが分かります。

データ分析をする様子

費用が高くなる要因

(1)テンプレート種類が多い

前述のとおり、費用はページ数よりテンプレート数に比例します。トップ、事業一覧、事業詳細、実績一覧、実績詳細、会社概要、採用トップ、募集要項、ニュース一覧、ニュース詳細、問い合わせ——これで11テンプレートです。1テンプレートあたりデザイン20万+実装10万なら、それだけで330万円になります。

(2)オリジナル撮影を入れる

社屋・社員・製品の撮影を入れると、カメラマン手配、撮影ディレクション、当日立ち会い、レタッチで15〜80万円かかります。ただし、これは「他社と差がつく」最もコスパの良い投資でもあります。フリー素材の外国人モデルが並ぶサイトと、実際の社員が写っているサイトでは、採用エントリー率が明確に変わります。

(3)コピーライティングを含める

トップメッセージ、事業説明、社長挨拶、社員インタビューなどを取材ベースで書き起こすと、1ページ2〜10万円。20ページなら40〜200万円です。ここを社内で書くと安く済みますが、担当者の負荷は相当なものになります。「原稿が上がらずに公開が3ヶ月遅れる」は最も頻出する遅延理由です。

(4)多言語対応

英語対応だけでも、翻訳費(1文字10〜30円)に加えて、多言語CMS設計、言語切替UI、hreflang設定、各言語でのSEO設計が必要です。「翻訳を貼るだけ」と考えていると想定の3倍かかります。

(5)既存システムとの連携

会員管理、製品データベース、採用管理システム(ATS)、MAツール、ECとの連携が入ると、Web制作というよりシステム開発の領域になり、100万円単位で費用が増えます。

(6)アニメーション・インタラクションの作り込み

スクロール連動アニメーション、3D表現、動画背景などは、1箇所あたり数万円〜数十万円。ブランドの世界観を強く打ち出したい場合には有効ですが、費用対効果を見極める必要があります。

費用が安くなる要因

施策 削減効果の目安 注意点
テンプレート数を絞る 20〜40% 情報の階層が浅くなりすぎないよう注意
既存の写真・原稿を活用 10〜30% 品質のばらつきが出る。トップページだけは新規撮影を推奨
既成テーマをカスタマイズ 20〜35% 他社と似た印象になる。ブランド重視なら非推奨
ページ数を段階的に増やす(フェーズ分け) 初期30〜50% 総額は増えることがある。優先順位を明確に
多言語対応を後回しにする 15〜30% 最初から多言語前提でCMS設計しておけば後の追加は安い
CMS化する範囲を絞る 10〜20% 更新頻度の低いページは静的でよい
発注側でディレクションを担う 10〜15% 担当者の工数が大幅に増える。実質的には安くない

「安く作って後で困る」典型パターン

コスト削減で最も後悔されやすいのが、CMS設計の手抜きです。初期費用を抑えるためにCMS化を最小限にすると、「ニュースは更新できるが、事例は制作会社に依頼」という状態になります。事例追加1件で3万円かかるとして、月2件で年72万円。3年で216万円です。初期にCMS構築へ80万円かけていれば回収できていた計算になります。

もう一つは、保守契約を結ばないケースです。WordPressは脆弱性の発見と修正が頻繁に行われるため、更新を怠ると数ヶ月で改ざんリスクが現実になります。改ざん被害からの復旧費用は、平時の保守費の数年分に相当することが珍しくありません。


5. 予算別のおすすめプラン

「うちの予算だと何ができるのか」を具体化します。ここでは4つの予算帯で、現実的に実現できる内容を示します。

予算計画を立てるビジネスシーン

予算100万円:最小構成で「まともに見える」を確保する

実現できること

  • 7〜10ページ程度の構成(トップ/事業/会社概要/実績/ニュース/採用/問い合わせ)
  • セミオリジナルデザイン(既成テーマをベースに、ブランドカラーとレイアウトを調整)
  • WordPress導入、ニュースのみCMS化
  • スマホ対応、基本的なSEO内部対策
  • 既存の写真素材+フリー素材の活用

実現が難しいこと

  • ゼロからのオリジナルデザイン
  • オリジナル撮影
  • 取材ベースのライティング
  • 戦略設計・コンセプト開発

この予算帯が向く企業:創業間もない企業、まずは名刺代わりのサイトが必要な段階、既存サイトが無い状態からのスタート。

判断のポイント:この予算で「戦略から」を謳う会社があれば、その戦略工程は形式的なものである可能性が高いです。100万円という予算は制作実務でほぼ消えると理解し、企画は社内で持つ前提のほうが健全です。

予算300万円:オリジナルデザイン+運用しやすいCMS

実現できること

  • 20〜30ページ、8〜12テンプレートのオリジナルデザイン
  • 情報設計・ワイヤーフレーム工程を正式に実施
  • 事例・製品・ニュース・採用募集をCMS化し、社内で更新可能に
  • 簡易的な撮影(半日〜1日、社屋と代表者中心)
  • 主要ページのライティング支援
  • Googleアナリティクス設定、問い合わせ計測の実装

実現が難しいこと

  • 本格的なブランド戦略構築(顧客インタビュー、社内ワークショップ等)
  • 多言語対応
  • 大規模な製品データベース

この予算帯が向く企業:従業員30〜200名程度、既存サイトはあるが成果が出ていない、Webからの問い合わせと採用を本気で伸ばしたい企業。

最も費用対効果が高い帯:私たちの経験上、この300万円前後がコーポレートサイトとして最もバランスの良い投資額です。オリジナルデザインで差別化でき、CMSで自走でき、計測基盤も整う。ここから先の追加投資は、効果の逓減が始まります。

予算500万円:戦略設計とコンテンツ制作を含む

実現できること

  • 上記300万円プランの内容すべて
  • コンセプト設計(経営層インタビュー、競合調査、ポジショニング整理)
  • キーメッセージ・タグラインの開発
  • 本格撮影(2〜3日、社員・現場・製品を網羅)
  • 社員インタビュー記事5〜10本の取材・執筆
  • 事業説明のインフォグラフィック制作
  • 採用サイトの独立セクション構築

この予算帯が向く企業:採用競争が激しい業界、BtoBで指名検索を増やしたい企業、事業の説明が複雑で図解が必要な企業。

BtoB企業の場合、Webサイトは商談前の「事前審査」の場になっています。BtoBブランディングの観点では、サイトの説得力がそのまま初回商談の質を決めるため、この投資は営業効率に直結します。

予算1,000万円:ブランド全体の再定義と全面刷新

実現できること

  • 上記500万円プランの内容すべて
  • ブランド戦略の全面構築(顧客インタビュー、社員ワークショップ、ブランドステートメント策定)
  • CI/VIの見直し(ロゴのリファイン、カラーパレット、タイポグラフィ、デザインシステム)
  • ブランドガイドラインの策定と社内浸透支援
  • 50ページ超の大規模サイト構築
  • 多言語対応(英語1言語)
  • 動画コンテンツの企画・制作
  • 公開後6〜12ヶ月の運用改善支援

この予算帯が向く企業:創業周年・M&A・事業承継などの転換期、複数事業を統合して見せる必要がある企業、海外展開を本格化する企業。

この規模になると、Webサイトは成果物の一部にすぎません。リブランディング全体のプロジェクトの中で、サイトはブランドを最も広く伝えるメディアとして位置づけられます。ロゴやCI/VIの刷新を伴う場合は、ロゴデザインの費用CI/VI開発の費用も含めた総予算で検討してください。

予算に対して「何ができるか」を具体的に知りたい方へ

レイロでは、ご予算とゴールをうかがったうえで、実現可能な範囲と優先順位を整理したご提案をお出ししています。相見積もりの検討段階でも構いません。

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6. 失敗しない制作会社の選び方:チェックリスト7項目

見積金額が近い2社で迷ったとき、何を見て決めるべきか。実務的なチェックリストを示します。

制作パートナーを選定する会議

① 制作実績が「自社と近い業種・規模」か

デザインの美しさより、同程度の複雑さの案件を扱った経験があるかを見てください。BtoC向けの華やかなサイトが得意な会社が、複雑な産業機械の説明を設計できるとは限りません。実績一覧の中に、自社と似た構造の案件があるかを確認しましょう。

② 「誰が担当するか」が明確か

営業担当は優秀だが、実際の制作は別のチームで、品質が全く違った——という失敗は頻繁に起こります。提案時に、実際に担当するディレクター・デザイナーが同席しているかを確認してください。同席していない場合は、キックオフ前に顔合わせを依頼しましょう。

③ 公開後の運用まで提案に含まれているか

コーポレートサイトは公開がゴールではなく、スタートです。「公開後にどう改善していくか」「どのKPIをどう追うか」の言及がない提案は、作って終わりの発想です。ブランディングのROIをどう測るかまで議論できる相手が理想です。

④ 見積の粒度が細かく、含まれる範囲が明記されているか

「Webサイト制作一式 300万円」という見積は危険信号です。以下が明記されているか確認してください。

  • テンプレート数(デザイン制作の対象ページ数)
  • 修正回数の上限(デザイン2回、実装1回、など)
  • 原稿・写真の提供者(発注側/制作側のどちらか)
  • 検収の条件と検収後の対応範囲
  • 保守費用と対応範囲(更新代行の有無、対応時間)

⑤ 課題の指摘があるか、要望をそのまま受けていないか

良い制作会社は、提案の段階で「そのご要望はこういう理由でおすすめしません」と言ってきます。すべての要望に「できます」と答える会社は、判断を放棄しているだけかもしれません。

⑥ 納品物の権利と範囲が明確か

デザインデータ(Figma等)、ソースコード、写真の使用権が誰に帰属するかを契約前に確認してください。「サイトは納品されたがデザインデータは渡せない」となると、将来別の会社に引き継ぐ際に一から作り直しになります。

⑦ ブランドの言語化に踏み込めるか

見積が同額なら、自社の価値を言語化する力がある会社を選んでください。デザインの巧拙は数年で古びますが、「自社は何者か」を定義した言葉は10年使えます。ブランディング会社の選び方も参考にしてください。


7. 発注前に決めておくべきこと・見積比較のコツ

見積の精度は、こちらが渡す情報の精度で決まります。曖昧なRFPには、曖昧な(そして高めの)見積が返ってきます。

プロジェクトの要件を整理する

発注前に社内で決めておく7項目

決めること 具体的に決める内容 決まっていないと起きること
目的とKPI 問い合わせ数/採用エントリー数/指名検索数のどれを、いつまでにいくつ 提案の評価軸がなく、「好み」で会社を選んでしまう
ターゲット 誰に読ませたいか(業種・役職・課題)、優先順位 全方位に向けた特徴のないサイトになる
予算の上限と内訳 制作費/撮影費/保守費/広告費の配分 制作費で使い切り、公開後の改善予算がゼロになる
公開希望日と理由 展示会、周年、採用シーズンなど根拠のある日付 無理な短納期で品質が落ちる、または延々と延びる
社内の意思決定フロー 誰が最終承認するか、承認は何段階か 完成間際に経営層から差し戻しが入る
提供できる素材 既存写真、ロゴデータ、原稿、ガイドラインの有無 見積後に「別途費用です」と言われる
更新体制 公開後、誰がどの頻度で更新するか CMSを作ったのに誰も更新しない状態になる

このうち特に重要なのが「社内の意思決定フロー」です。プロジェクトが遅延する最大の原因は制作側ではなく、発注側の意思決定の遅さです。キックオフ時点で「デザインの最終承認者は誰か」「承認にかかる日数はどれくらいか」を明示しておくと、スケジュールの現実味が大きく変わります。

相見積もりを取るときのコツ

(1)同じ条件を全社に渡す

A社には「30ページ」、B社には「ページ数は相談」と伝えていては比較になりません。テンプレート数、CMS化する範囲、原稿・写真の提供者、公開希望日を統一して伝えてください。

(2)3社程度に絞る

5社以上に声をかけると、各社への説明と比較検討だけで1〜2ヶ月消費します。事前に実績を見て3社に絞るのが効率的です。

(3)「一式」の中身を必ず質問する

見積に「一式」とあれば、その内訳を必ず聞いてください。答えられない会社は、社内で工数を積算していない可能性があります。

(4)最安値は疑う

3社の見積が400万・380万・150万だった場合、150万円の見積は「同じものを安く作れる」のではなく「別のものを作る前提」になっています。何が含まれていないかを具体的に確認しましょう。

(5)追加費用の発生条件を確認する

「修正3回まで、以降1回○万円」「ページ追加は1ページ○万円」といった条件を、契約前に文書で確認しておきます。

見積比較シート(推奨項目)

複数社を比較するとき、以下の項目を横並びにした表を作ると判断しやすくなります。

比較項目 確認すべき内容
総額(税込) 消費税の扱い、支払い条件(着手金の比率)
テンプレート数 デザイン対象のユニークページ数
CMS化範囲 どのページを社内で更新できるか
原稿・写真 誰が用意するか、費用に含まれるか
修正回数 各工程での上限回数と超過時の費用
制作期間 キックオフから公開までの週数
担当体制 ディレクター、デザイナー、エンジニアの人数と経験
保守費 月額、対応範囲、対応時間、緊急時の連絡手段
納品物 ソースコード、デザインデータ、写真の権利

8. コーポレートサイト制作の進め方:フェーズ別スケジュール

制作期間の相場は3〜6ヶ月です。「2ヶ月でできますか」と聞かれることは多いのですが、意思決定を含めると現実的ではありません。各フェーズで何が起きるかを把握しておきましょう。

スケジュールを管理する様子

標準的なスケジュール(中規模・4ヶ月想定)

フェーズ 期間 主な作業 発注側の作業
① 要件定義・調査 3〜4週 ヒアリング、競合調査、現状分析、要件整理 社内ヒアリング協力、既存データ提供、目的の合意形成
② 戦略・コンセプト設計 2〜4週 ターゲット設計、コンセプト策定、キーメッセージ開発 コンセプト案のレビューと承認(経営層含む)
③ 情報設計 2〜3週 サイトマップ、ワイヤーフレーム、導線設計 構成の確認、掲載情報の棚卸し
④ デザイン 4〜6週 トップページデザイン、下層ページ展開 デザイン確認と社内調整(ここが最も差し戻しが多い)
⑤ 原稿・撮影 3〜5週(③④と並行) 取材、執筆、撮影、図版制作 取材対応、撮影日程調整、原稿確認
⑥ 実装・CMS構築 4〜6週 コーディング、CMS構築、動作確認 更新操作の確認、管理者アカウント準備
⑦ テスト・検収 2週 表示確認、リンクチェック、速度改善、修正 全ページの内容確認、誤字脱字チェック
⑧ 公開・移行 1週 DNS切替、リダイレクト設定、計測タグ確認 公開日の社内告知、SNS等での周知
⑨ 公開後の改善 継続 アクセス解析、改善提案、追加施策 定例での効果確認、次の打ち手の判断

遅延しやすいポイントと対策

デザイン承認(フェーズ④)

最も遅延が発生する工程です。社内の関係者が増えるほど意見が割れます。対策は、デザイン提示前に「判断基準」を合意しておくことです。「今回は採用ターゲットの20代に響くかを最優先で判断する」と決めておけば、「私は好きじゃない」という個人の好みでの差し戻しを防げます。

原稿制作(フェーズ⑤)

「原稿は社内で用意します」と言った案件の多くが遅延します。通常業務の合間に20ページ分の原稿を書くのは、想像以上に負荷が高い作業です。予算が許すならライティングは外部に出し、社内は「情報提供と確認」に徹するほうが確実に早く終わります。

旧サイトからの移行(フェーズ⑧)

URLが変わるページのリダイレクト設定を怠ると、公開直後に検索流入が大きく落ちます。旧URLと新URLの対応表を事前に作り、301リダイレクトを設定することを必ず要件に含めてください。

公開後こそが本番

コーポレートサイトの価値は、公開後の運用で決まります。アクセス解析でどのページが読まれているか、どこで離脱しているかを見ながら、コンテンツを追加・改善していく。この継続的な取り組みがデジタルブランディングの実体です。

レイロでは、公開後6〜12ヶ月の運用改善支援をセットでご提案することが多くあります。制作会社が「作って終わり」になりがちなのは、公開後の改善提案が売上になりにくいからですが、本来はここが最も成果に直結する期間です。コーポレートブランディングを継続的な活動として捉えるなら、公開後の伴走体制まで含めて発注先を選ぶべきです。


9. よくある質問

Q. コーポレートサイトの制作費用は経費として計上できますか?

A. 一般的に、コーポレートサイトの制作費用は「広告宣伝費」として一括経費計上できるケースが多いとされています。ただし、ECサイトの決済機能や会員管理システムなど、ソフトウェアとしての機能を持つ部分は「無形固定資産」として資産計上し、複数年で償却する必要がある場合があります。また、制作費が高額な場合や機能構成によって判断が分かれるため、必ず顧問税理士に個別に確認してください。見積段階で「どの部分がシステム開発にあたるか」を制作会社に整理してもらうと、税務判断がスムーズになります。

Q. 一番安く作る方法は何ですか?相場より大幅に安い見積は信用できますか?

A. 最も安く作るなら、ノーコードツールやCMSの既成テーマを使い、原稿と写真を自社で用意して自作するのが最安です。数万円から可能ですが、担当者の工数が数百時間かかります。相場より大幅に安い見積については、金額そのものより「含まれる範囲」を確認してください。多くの場合、戦略設計・情報設計・原稿制作・撮影・保守が含まれておらず、あとから追加費用が発生します。安いこと自体は問題ではなく、範囲が不明確なまま契約することが問題です。見積の内訳を必ず質問し、書面で範囲を確定させてから発注しましょう。

Q. 制作費とは別に、毎月どのくらいの運用費がかかりますか?

A. サーバー・ドメイン費用が月額1,000円〜1万円程度、SSL証明書が年間0〜数万円、保守契約が月額1〜15万円というのが一般的な内訳です。保守契約の内容は会社によって大きく異なり、「サーバー監視とバックアップのみ」なら月1〜3万円、「更新代行・改善提案・アクセスレポートまで含む」なら月5〜15万円が目安になります。加えて、コンテンツを継続追加する場合は制作費が別途かかります。年間予算を組む際は、制作費の10〜20%程度を運用改善費として確保しておくと、公開後に施策を打てる状態を維持できます。

Q. リニューアルで検索順位が下がることはありますか?対策は?

A. 対策を怠ると下がります。よくある原因は、URL構造の変更に対して301リダイレクトを設定していない、ページ数を大幅に削減して既存の流入ページを消してしまった、表示速度が遅くなった、といったものです。対策としては、旧URLと新URLの対応表を作成して漏れなくリダイレクトを設定すること、検索流入のあるページを事前に把握して統合・削除の判断を慎重に行うこと、公開前に表示速度を計測することが重要です。発注前の要件に「SEOを毀損しない移行設計」を明記し、対応可否を確認してください。

Q. ブランド戦略から依頼すると費用が跳ね上がりますが、本当に必要ですか?

A. 「既存サイトで成果が出ているが、デザインが古いだけ」なら不要です。デザイン刷新に予算を集中させたほうが合理的でしょう。一方で、問い合わせが伸びない、採用で選ばれない、競合との違いを説明できない、といった課題があるなら、原因はデザインではなく「伝えるべき価値が定まっていないこと」にあります。この場合、デザインだけ新しくしても成果は変わりません。判断基準としては、社内の複数人に「自社の強みを一言で」と聞いて答えがバラバラなら、戦略設計から入る価値があります。


まとめ:金額ではなく「投資対効果」で判断する

コーポレートサイト制作費用の相場を、規模別・項目別・依頼先別に分解してきました。要点を再整理します。

  • 相場は小規模50〜150万円、中規模150〜400万円、大規模400〜1,000万円、ブランド戦略込みで800万円〜
  • 費用はページ数ではなく「テンプレート数」と「上流工程の深さ」で決まる
  • 見積比較は総額ではなく「含まれる範囲」で行う
  • 最も費用対効果が高いのは300万円前後の帯(オリジナルデザイン+CMS+計測基盤)
  • 公開後の運用改善予算を、制作費の10〜20%は確保しておく

そして最も伝えたいのは、コーポレートサイトは「コスト」ではなく「営業・採用の資産」だということです。年間の採用広告費や展示会出展費と比べてみてください。一度作れば3〜5年稼働し、24時間365日、全ての見込み客と候補者に対して自社を説明し続ける媒体です。

その説得力を決めるのは、デザインの美しさそのものより、「自社は何者で、なぜ選ばれるべきか」がどれだけ明確に言語化されているかです。この言語化ができていれば、デザインも文章も自ずと定まります。ブランディングデザインの本質はここにあります。

レイロは、ブランド戦略の言語化からサイト設計・デザイン・実装・公開後の運用改善まで、一貫してご支援しています。200件以上の支援実績の中で蓄積した知見をもとに、ご予算とゴールに応じた現実的なご提案をいたします。

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