千葉県南房総市富浦町に位置する「房総の駅とみうら」。今回レイロでは、インバウンド需要の高まりを受け、観光客に向けた3言語対応のリーフレット制作を担当しました。
- Background背景
手作り感のある既存リーフレットから、インバウンドも見据えた、観光施設としての魅力がよえい伝わるものへのリニューアルを検討していた
- Approach実施内容
インバウンド需要にも対応すべく、「日本の食のテーマパーク」というコンセプトに沿い、店舗ごとの個性と施設全体のにぎわい感を一目で伝えるレイアウトを設計
Flow解決の流れ
Experience
漁場直結の“食のテーマパーク”。その体験をリーフレットでも届ける
千葉県南房総市富浦町にある「房総の駅とみうら」は、水産卸売や回転寿司「やまと寿司」などを運営する水産会社「ヤマトサカナ株式会社」が運営しています。
漁場直結であることからも、単なる道の駅に留まらず、新鮮な地魚や天麩羅、回転寿司などが楽しめるグルメスポットです。多彩な食体験が一か所に凝縮されており、地元住民はもちろん、観光客や家族連れ、団体客にも広く利用されています。そんな「“日本の”食のテーマパーク」としての魅力をより伝えられるリーフレットを制作しました。
制作にあたり、私たちも「房総の駅とみうら」へ足を運び、施設のにぎわいや各店舗の雰囲気を肌で感じました。その体験をパンフレットにも落とし込んでいます。
レイアウトについては「遊園地のパンフレット」のように中央に施設マップを配置し、周囲に各店舗の情報を展開することで、「いろいろなフィールドを巡りたくなる」わくわく感を紙面上で再現しています。読者が地図を手がかりに施設を探索するような感覚を生み出し、テーマパークを訪れる体験そのものをリーフレットで先取りできるよう設計しました。
また、インバウンドを含めた観光客が、店名と場所、そこで何が食べられるのかが理解しやすいように、店名とともに「回転寿司」「海鮮丼」などのカテゴリーも記載。
現地で実際の店舗の外観を一つひとつ目で見て、感じたリアルさを、そのままパンフレット上のイラストにも落とし込み、一目で実店舗と結びつくようにしています。
Concept
職人達が厳選した本物の旨さがここに。
漁場と直結した鮮度、各分野の職人による本物の味、そして多彩な店舗が一堂に会するにぎわい——。これらをひとつの言葉に束ねたのが、「職人達が厳選した本物の旨さがここに。」というコンセプトです。この施設が持つ本質的な価値を言語化しました。
Design
和の文様、職人のイラスト、差し色。随所に宿る「日本の食のテーマパーク」らしさ
デザインの起点となったのは、「食のテーマパークに来た」という期待感を紙面で体現することでした。遊園地のパンフレットのように、開いた瞬間からわくわくするようなレイアウトの方向性を軸に据えたうえで、インバウンド需要と施設の世界観を両立するアプローチを重ねていきました。
「日本の食のテーマパーク」ということから、リーフレットのデザインには、日本古来の伝統文様「青海波(せいがいは)」を取り入れました。穏やかな波が永遠に続く様子を表すこの文様には、「平穏な暮らしが末永く続きますように」という縁起の意味が込められています。海産物を扱う施設との親和性も高く、海外の方にも一目で“日本らしさ”が伝わるビジュアルにしています。
各店舗のイラストは、手描きのタッチで表現しました。実店舗の外観を確認しながら、「天丼うしおやでは天ぷらが食べられる」「やまと寿司では回転寿司が楽しめる」といった情報が、イラストと実店舗の外観を一致させるかたちで伝わるよう丁寧に仕上げています。リーフレット自体は光沢のある用紙ですが、ざらっとした手描きのタッチを取り入れることで、どこかに素材感を感じてもらえるような仕上がりを意識しました。
背景については、白のままでは視線が散漫になるため、差し色を敷くことで自然と中央のマップに目が集まるよう設計しています。情報量を増やしながらも密度を高めることで、「にぎわい感」と「見やすさ」を両立しています。
Gallery
Team
- Director
- Ai Hirohata
- Art Director / Designer / Illustrator
- Yuka Nakai
- Designer
- Mai Morimoto
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Ai Hirohata
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Yuka Nakai
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Mai Morimoto